失敗しないスチールラックの選び方
投稿:2021年2月3日
スチールラックを選定するポイントと基準を知ることでお客様の希望に合ったスチールラックを簡単に探すことができます。こちらのページでは失敗しないスチールラックの選び方について解説します。
スチールラックを選定するポイント
荷物の重さと大きさ
1.横幅(W)・奥行(D)を決定する
荷物の重さが160kg程度、棚の横幅(W)・奥行(D)から考えると200kg/段タイプ・W1200×D600が適当です。しかし、棚板の実寸(荷物を乗せる有効寸法)を確認してみると200kg/段タイプでは横幅に余裕がないことが確認できます。
300kg/段タイプの棚板実寸を確認してみると、「1255(棚板実寸:1140)」となり、200kg/段タイプと比べ寸法に余裕があります。隙間なく荷物を収納すると取り出し時に荷崩れを起こす場合もあり、今回は使い勝手を優先して300kg/段タイプを選定します。
2.支柱高(H)を決定する
次に棚の支柱高ですが、荷物の高さに加え、スムーズな出し入れをするために若干の余裕が必要です。今回の場合は荷物高が550mm、出し入れの余裕に50mmとし、必要な有効間隔は600mmとして選定します。
300kg/段タイプの段間隔表を確認すると、支柱高(H)が2100mm・天地4段(3空間)の段位置を調整すれば荷物が全て収まりそうです。
最下段を1ピッチ下げ(-50mm)、最上段を1ピッチ広げる(+50mm)と青字の有効間隔となり、全ての段で荷物の収納が可能となります。
このように選定した場合、「300kg/段 ボルトレスタイプ H2100×W1255×D620×天地4段」が最適な棚となります。
基準となるスチールラック
「棚を設置するスペースは決定しているが、どのような棚を選べば良いのか分からない。」そんな時は200kg/段 軽中量スチール棚を基準にご検討ください。
200kg/段 ボルトレスラックは大抵のお荷物を収納可能(1段あたり200kg)な耐荷重を備え、サイズ展開も豊富で選びやすく、なおかつ組み立ても簡単なボルトレスタイプのスチールラックです。連結設置にも対応しており安定性も十分で耐震補強も可能な万能タイプ。導入件数が一番多いスチールラックです。
耐荷重 | 200kg/段(均等静止荷重) | |
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総耐荷重 | 1200kg(棚全体) | |
色 | ホワイトグレー(2.5PB 8.5/1) | |
サイズ | 高さ | 700/900/1200/1500/1800/2100/2400 |
横幅 | 900(棚板実寸:816) 1200(棚板実寸:1116) 1500(棚板実寸:1416) 1800(棚板実寸:1716) |
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奥行き | 300(棚板実寸:273) 450(棚板実寸:423) 600(棚板実寸:573) |
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段の変更 | 50mm間隔で変更可能 |
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材質 | スチール | |
板厚(t) | 棚板(t=0.7) | |
塗装 | メラミン焼付塗装 / ユニクロメッキ |
比較例として
コストを重視したい
200kg/段タイプに比べて120kg/段・150kg/段タイプは安価に導入ができます。軽いお荷物を収納される場合は軽量タイプ(120kg/150kg)をご検討下さい。ただし、複数台の棚を横並びに設置する場合、ボルトレスタイプは連結設置ができます。その場合はあまり価格に差が出ない場合もあります。
もっと重い荷物を乗せたい
300kg/段・500kg/段の中量タイプは200kg/段に比べて耐荷重も大きく頑丈です。また、棚板に使用されている鉄板の厚みも200kg/段は0.7mmに対し中量タイプは1.2mmあり、棚板も堅牢な造りです。
棚板サイズの大きな棚が欲しい
棚板サイズ比較
120kg・150kg 共通 | 200kg | 300kg・500kg 共通 | |
---|---|---|---|
横幅(W) |
900(棚板実寸:887) 1200(棚板実寸:1187) 1500(棚板実寸:1487) 1800(棚板実寸:1787) |
900(棚板実寸:816) 1200(棚板実寸:1116) 1500(棚板実寸:1416) 1800(棚板実寸:1716) |
955(棚板実寸:840) 1255(棚板実寸:1140) 1555(棚板実寸:1440) 1855(棚板実寸:1740) |
奥行(D) |
300(棚板実寸:287) 450(棚板実寸:437) 600(棚板実寸:587) |
300(棚板実寸:273) 450(棚板実寸:423) 600(棚板実寸:573) |
480(棚板実寸:220×2枚/割板仕様) 620(棚板実寸:290×2枚/割板仕様) 700(棚板実寸:220×3枚/割板仕様) 910(棚板実寸:290×3枚/割板仕様) |
※120kg・150kgタイプ / 300kg・500kgは棚板が共通となります。
ご検討時に頂くご質問の例
組み立てが簡単な棚はどのモデル?
ボルトレスタイプ、またはセミボルトレスタイプをお勧めします。
ボルトレス(Bolt less)は表記の通り組立時にボルト(ネジ)を使用しない簡単組み立てタイプ。
特に200kg/段 軽中量タイプは部材の重量も軽く、女性でも組み立てやすいためお勧めです。また、150kg/段 軽量セミボルトレスタイプは一部の金具取り付けにボルトを使用する以外はボルトレスタイプと同様にハンマーで組み立て可能なタイプです。
組み立て所要時間(目安)
- 120kg/段 アングルラック→60分/2名
- 150kg/段 セミボルトレスラック→30分/2名
- 200kg/段 ボルトレスラック→20分/2名
- 300kg/段 ボルトレスラック→20分/2名(男性)
- 500kg/段 ボルトレスラック→20分/2名(男性)
120kg/段タイプは組立時に歪みが発生すると棚が安定しないため、組立にコツが必要です。
オフィス向けの棚は?
120kg/段~200kg/段が使いやすくお勧めです。
オフィス内でのファイルや書籍の収納など、大きな耐荷重を必要としない場合は120kg/段・150kg/段モデルをお勧めします。備品の整理や備蓄品を収納する場合などは200kg/段モデルが安心です。決算書類などを大量に長期保管する場合などは300kg/段モデルをお勧めします。
地震(揺れ)に強い棚は?
200kg/段以上のボルトレスタイプをお勧めします。
弊社が取り扱うスチールラックは全てのモデルが床面へのアンカー固定に対応可能です。しかし、棚本体の揺れに対する強度には差があります。アングルラック、セミボルトレスラックは200kg/段以上のモデルと比べて堅牢性が劣ります。地震に強いモデルをご検討される場合は200kg/段以上、できれば300kg/段以上のモデルをお勧めします。
耐震補強について
地震対策として棚を固定する場合は床面へのアンカー固定を推奨します。その他、地震対策については耐震補強のページに掲載しております。
荷物の出し入れが頻繁 / 耐久性重視で選びたい
300kg/段、500kg/段タイプが安心です。
荷物の移動が多い物流倉庫に設置する場合や、収納する荷物が重いなどの場合は軽量タイプの棚は不向きです。荷物を出し入れする度に揺れが発生するため、軽量タイプではボルトの緩みが発生したり、部材の咬み合わせが甘くなったりと、定期的なメンテナンスやパーツ交換が必要になります。棚の使用頻度が高い場合は耐荷重で選ぶのではなく、堅牢性の高い棚(300kg/段、500kg/段タイプ)をお選び下さい。
その他、棚の選定についてご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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